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 日々の生活の中での教育的な関わり

 行動療育と日々の生活の中での教育的な関わり


  『行動療育に関する情報』では個別療育を中心に解説していますが,個別の行動療育と日々の生活の中での教育的支援との関係を考えていきます。

  主に机上で行う個別の行動療育と日々の生活の中での教育的な支援,例えば遊びの中で様々なことを教えることは,応用行動分析学(ABA)の見方としては,大きく異なるものではありません。『DTT?PRT?』で解説したように,指導場面,先行条件(A),結果(C)の違いと考えることができます。

  個別の療育であっても,遊び場面であっても,望ましい行動や普通の行動が促されて強化される機会,新しい行動や知識を得るための学習の機会を多く設けることが大切です。ロバースの早期集中介入では週に20時間ほどの療育時間を設けることが勧められていますが,日本の支援制度でそれだけの時間の個別療育を行うことは難しいと思います。しかし,朝起きて寝るまでの様々な活動を学習の機会と考えると,多くの学習の機会を設けることができます。


  遊び場面でアイコンタクトや遊びスキルを学んだり,買い物場面で果物の名前を学習する機会を設けたり,外出時に指差しを学んだり,おやつ時に要求の仕方を学んだりすることができます。

  机上の行動療育のメリットは,こどもの注意を向けやすい点,連続試行で短時間に数多くの学習の機会を設けることができる点,学齢期に向けた学習態勢を形成できる点などにあります。

  日常生活の中での教育的支援のメリットとしては,あらゆる場面を学習の機会として用いることができる点,日常生活に沿ったスキルを指導できる点,ルーズな環境での学習となるので指導したスキルが他の場面や人に般化しやすい点(指導した場面と似た環境で獲得した行動が現れやすい)などがあります。

  それぞれメリット,デメリットがありますが,工夫次第でそれらを補うことはできます。こどもに必要な個別療育の時間を可能な範囲で設け,個別療育に限らず日々の生活の中でも多くのことが学習できるように関わっていくと良いと思います。大切なことは適切な行動や様々な知識が学習できる機会を多く設けることです。特に特別なことを行わなくても,こどもは日々の生活の中で多くのことを学習しますが,よりこどもの学習を促すための関わり方を考えていきます。


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