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 日々の生活の中での教育的な関わり

 
日常生活での象徴遊びの練習


  こどもは日常生活で頻繁に象徴遊びを行います。まだ会話ができない1歳台の赤ちゃんも物を見立てて扱ったり,玩具の電話でお話をする振りをしたり,ミニカーを走らせたり,物を食べる振りをしたりします。食卓の納豆を見てかき混ぜる振りをしたり,玩具の車が壁にぶつかると痛がる振りをすることもあります。これらの象徴遊びを通して,物の扱いや人とのやり取り,創造力を伸ばしていきます。

  象徴遊びが苦手なこどもは,お勉強場面以外でもどんどん象徴遊び,振り遊びや見立て遊びをする機会を設けてあげましょう。タイトルに『練習』と書きましたが,楽しく経験したり,見本を見たりする機会を増やしてあげるということです。

  おやつやご飯を食べる前に,空っぽのお皿やコップを用いて食べたり飲んだりする振りをする機会を作ります。歯を磨く前後に指や棒を使って「しゃかしゃかしゃか」と言って歯を磨く振りをしたり,お風呂に入る前に体や頭を洗う振りをしたり,道を歩いている時にこけて痛がる振りをします。買い物でスーパーに行ったら,レジの人がピッとバーコードを読み込む真似をしたり,お魚を持って海を泳ぐように動かしたりします(周りの邪魔にならない程度)。買い物から帰ってきたらレジでのやり取りを再現して遊んでも良いと思います。絵本を読んでいたら,絵を用いて動物の鳴きまねや動きのまね,乗り物の動く音や動く動作,食べ物を食べる振り,人やキャラクターがいたら会話をしたり挨拶をしたりします。

  積木を並べて道路や線路に見立てたり,ノートを斜めに立てかけて滑り台に見立てたり,ボールをおにぎりに見立てて食べる振りをしたりします。

  お勉強場面でも生活場面でも,できるだけ楽しい雰囲気で象徴遊びを経験する機会を作ってあげます。最初こどもは興味をあまり示さないと思いますが,「見て見て」とこどもの注意を向けて,まずはこちらが行ってみせます(モデル提示)。そして真似ができたら笑顔で反応してやりとりをしてあげてください(「上手上手,○○みたいだねお母さんにもちょうだい,あーん」など)。上手く真似ができなかったり,そっぽを向いてしまったら,少し誘導して近い動きをしてもらい,しっかり反応を返してあげて下さい。

  こどもが興味を示さなくても根気強く,笑顔で象徴遊びを見せて巻き込んであげます。少し時間がかかるかもしれませんが,こどもが興味を示して自発して楽しめるようになるまでは,こどもが嫌がらない程度にどんどんこちらから働きかけてモデルを見たり経験をする機会を増やしてあげてください。


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