【カウンセリングルーム/こども行動療育教室】 〒541-0041大阪市中央区北浜3丁目5-19 淀屋橋ホワイトビル5F TEL.06-6203-2410 |
|||||
勉強ノート目次 |
||
個別療育の進め方 | ||
家庭療育の難しさ 2 保護者がご家庭で療育を行う必要性に迫られたとき,こどもに勉強に対する嫌悪性を抱かせないことが大切です。『楽しく始めて楽しく終わる』ということを第一に考えます。保護者が家庭で療育を行うことは,専門家が行うよりも難しいことを前提として,無理のない所から始めていきます。専門家の療育を受けているこどもであれば,半分や1/3位の時間から始めて良いと思います。保護者の方が物足りないなと思う程度で終了すると良いでしょう。頑張らせようとして崩れたり,逸脱行動を示してから終了するという経験は極力避けます。 場所や時間を構造化して始めると,こどもが切り替えて集中しやすいです。お勉強だけをする部屋や机,座る位置などを決め,お勉強以外では使わないようにすると,その場所に行けばお勉強をすると切り替えやすいです。また,夕食前の15分,おやつ前の15分などと時間を決めて,決まった時間にお勉強をするようにすると習慣となりやすいです。プリント1枚を毎日するなど課題量を構造化しても良いです。学習態勢ができてきたら徐々に構造化を緩めていきます。学習態勢ができるまでは,できるだけ決まりを崩さずに進めていきます。 専門療育を受けている方は,基本的に復習を中心として,できるようになった課題の確認,正答率や反応速度を速めるためのお勉強を行います。また,こどもが勉強しやすいことは家庭で行い,取り組みにくいことは専門家に任せるという形も良いと思います。確実にできることだけから始めても良いです。継続した療育が受けられない場合でも,専門家のコンサルテーションを受けた方が良いと思います。月1回でも相談できる専門家を探し,療育の進め方や日々の関わり方を相談し,逸れないようにアドバイスをもらって下さい。 このように保護者が家庭療育を行うことは大変難しいので,上手くいかなくてもショックを受ける必要はありません。こどもが苦手な力をつけていくことが目的なので,上手くいかないことがあっても当然です。まずは無理のない形でゆっくり始めて学習態勢をつけていき,こどもも保護者も成功体験を積んでいきましょう。その方が長期的に見たら多くの勉強時間を確保できることがあります。 <<前の頁へ 行動的支援勉強ノート 目次 参考図書 おすすめ図書 みどりトータルヘルス研究所 こども行動療育教室 みどりトータルヘルス研究所 カウンセリングルーム |
||
copyright©2013 みどりトータルヘルス研究所 all rights reserved. |