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【カウンセリングルーム/こども行動療育教室】 〒541-0041大阪市中央区北浜3丁目5-19 淀屋橋ホワイトビル5F TEL.06-6203-2410 |
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勉強ノート目次 |
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日々の生活の中での教育的な関わり | ||
![]() 具体的な出来事を報告するスキルに加え,その時の自分や周りの人の考えなども報告するスキルを養っていきます。これは具体的な出来事を報告するよりも難しいので,ある程度具体的な状況を報告することができるようになってから取り組むと良いと思います。 これは例えばアニメなどを見た後や途中で,「どうしてアンパンマンはバイキンマンをやっつけたの?」,「どうしてアンパンマンは怒ったの?」,「○○された時のかばお君はどんな気持ち?」,「バイキンマンはどうして笑ってるの?」などとキャラクターの考えていることや行動の原因を質問して答えてもらいます。絵本を読んだ後でも良いです。何を聞かれていて,どのように答えたら良いかを教えてあげます。 最初は難しいと思うので,モデルを示したり,その時のシーンをもう一度見たり,その頁を開いて,説明しながら教えてあげます。「バイキンマンがかばお君に意地悪したからアンパンマンが怒ったんだね」,「意地悪したら悪いね」など。そして,質問の意味や答え方を教えてあげます。 こどもが喜んだり,怒ったり,泣いたりした時はチャンスです。少しこどもが落ち着いたら,何が嬉しかったのか,なぜ怒ったのか,なぜ泣いたのかを質問して答えさせます。答えるのが難しければ,「○○して嬉しかったね」などと答え方を教えてあげます。保護者が怒ったり笑ったりしたときも,少し時間が経ってから「どうしてお母さん怒ったんだっけ?」などと質問します。 具体的に経験した出来事を報告したり,その時の感情や考えを報告するスキルがついてきたら,園での出来事を報告する基礎スキルが養われたと考えられます。園での出来事を報告するスキルを教えるポイントは,先生との連携です。先生に事前に園で行ったこと,こどもに起こったこと,こどもが楽しかったり,トラブルを起こしたり,新しいことに取り組んだりしたら,その状況を聞いておきます。そして,帰宅後こどもに「今日幼稚園で何した?」,「○○が楽しかったんだって?」,「今日はどうしてケンカしたの?」などと質問します。 上手くポイントを抑えて答えられなかったり,先生から聞いた情報と違っていたら,質問を具体的にしたり,先生から聞いた情報を参考にしてヒントを出したりして,正しく答えてもらいます(「作業の時間折り紙を使って何を作った?」,「○○君と玩具の取り合いになったの?」など)。まずは具体的な質問から初めて,上手く答えられるようになってきたら漠然とした質問に移行していっても良いです。こういった日々の出来事を報告する練習をしていると,徐々に園での出来事をポイントを抑えて上手く報告できるようになっていきます。 楽しい雰囲気の中で,こどもの言語スキルや報告スキルに合わせて,様々なことを聞いて報告させてください。簡単に答えられる問いかけから,徐々にレベルを上げていくことで,様々なことを上手く報告するスキルを養うことができます。 <<前の頁へ 次の頁へ>> 行動的支援勉強ノート 目次 参考図書 おすすめ図書 みどりトータルヘルス研究所 こども行動療育教室 みどりトータルヘルス研究所 カウンセリングルーム |
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