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 行動的支援勉強ノート2 

 障害特性と教育について


  発達障害には様々な障害特性があります。自閉症であれば社会性の問題やこだわり,ADHDであれば不注意や衝動性や多動です。不器用さや感覚の問題,偏食や様々な問題行動も共通して見られやすいです。障害特性や付随する問題は,少し違和感を感じる程度から,生活に大きく支障をきたす程度まで人それぞれであり,具体的な問題も人それぞれです。

  表に現れる障害特性のために自閉症やADHDと診断を受ける訳ですが,教育的な支援によって適応的な行動を増やし,問題を軽減させることは可能です。『障害を治す』,『障害特性を完全に無くす』ということではなく,障害特性による問題や生きにくさを軽減し,可能な限り社会に適応したQOLの高い生活を送られることを目指します。

  私たちも苦手なことがあり,受け入れたり工夫したりして生活しています。例えば,体力が落ちてきたのでウォーキングを始める,物忘れが多くなってきたからメモをとって確認する,目が悪いので眼鏡をかける,人の顔と名前を覚えるのが苦手なので名刺に相手の特徴を書き込む,怒りっぽい性格なのでストレスがたまってきたら映画を見てリフレッシュする,など。

  これらと同様に,スキル訓練や環境調整といった行動的支援によってできることを増やして障害特性からくる困難を軽減する,という考え方が大事になります。例えば,不注意の問題があるならば,注意が向きやすいように刺激を明確にしたり,無駄な刺激を取り除いたり,注意力を高める訓練や遊びを行うことによって,困難を和らげることができます。多動の問題があるならば,座席を物理的に工夫したり,座って取り組める適切な行動を伸ばしたり,セルフコントロールにより自身の行動や衝動性を制御する方法を訓練したりします。

  対人スキルに問題があるならば,アイコンタクトや距離感を指導して強化する機会を増やしたり,遊びへの参加の仕方や嫌な時の断り方,他者の感情理解などをスキルとして指導することで,友達との適切なかかわりを増やしていくことを目指します。

  障害の特性として仕方がないとか,薬で抑えてしまうと考えるだけではなく,必要であれば薬の力を借りながら,行動的支援,教育的支援によって適切な行動やスキルを指導したり,望ましい行動が生じやすように工夫することで,障害の特性からくる困難さを低減することができます。

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