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 行動的支援勉強ノート2 

 コラム:自己刺激行動や過敏な反応について:疲れやストレスとの関係


  こどもは自己刺激行動や常同行動が普段と比べて強くなったり,今まで見られなかった行動を急に始めたりすることがあります。また,すぐに興奮してテンションが上がったり,衝動的に泣き出したり笑い出したりするように自己制御が難しくなること,感覚が過敏になって色々な刺激が気になったりすることもあります。

  それが今までなかった行動であったり,奇異に見える行動であれば,保護者は心配して専門家に相談することもあるでしょう。早めに介入する方が良い行動もありますが,ここでは,そういった自己刺激行動や感覚の過敏さと疲れやストレスとの関係を考えていきます。

  こどもは日常生活で疲れが溜まってきたり,ストレスが溜まってくると,自己刺激行動や感覚の過敏さが強まることや,行動を抑制したり制御したりする力が弱まることがあります。

  これは私たちも同様で,仕事に追われたり,ストレスが溜まってくると,今まで気にならなかったことが気になることがあります。例えば同僚や家族の何でもない一言にひっかかったり,部屋が散らかっていることが気になって片づけを始めるなど。常同行動が増えることもあります。貧乏ゆすりやハンドルを指ではじく行動が増えるなど。不注意になりうっかりミスが増えたり,瞬きが多くなったり,怒りっぽくなったりする人もいると思います。

  ストレスや疲れが溜まって気になる行動が増えている場合,気になる行動を減少させるために対処的に対応しても,あまり意味がありません。リラックスしたり,楽しく遊んで発散したりする時間を増やしてあげると良い場合があります。

  もしそれでも変わらず,気になる行動が持続する場合は,日課を変更する必要があるかもしれません。保育所を午前中までで帰るようにしたり,習い事をお休みしたり,家庭療育を一旦休止するなど。特に発達に遅れのあるこどもは,ストレスを感じる場面が多く,それを上手く伝えられないことがあるため,ストレスを溜めすぎない様に,よく観察し,調整してあげる必要があります。

  一時的な気になる行動に対して,こちらが心配し過度に反応してしまうと,これらの行動に別の意味(機能)を持たせてしまう可能性があります。例えば,ストレスが溜まり爪を噛む行動が見られた時に,過度に反応し心配しすぎると,周囲の注目を得るために爪を噛むようになるかもしれません。その場合は,過度に反応せず,静かに制止する程度にしておく方が良いです。

  このように,自己刺激行動や感覚の過敏さ,気になる行動の増加をストレスや疲れが溜まってきたことを知るバロメーターと考えることもできます。

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