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 行動的支援勉強ノート2 

 
障害の受容について


  障害の受容には様々な考えがあると思います。障害観などは人それぞれですが,障害の受容について少し考えて行きます。

  私はこどもに障害があったとしてもできる限りの教育的な支援を行い,その時その時のこどもを受け入れる,ということが障害の受容と考えています。障害があるからと言って成長できない訳ではないので教育をあきらめる必要はなく,こどもががんばらなくても良いということはありません。これは障害がないこどもでも同様だと考えます。障害がなくてもがんばって勉強をさせたり,色々経験させたりして,成長を促すのではないでしょうか。九九の勉強をこどもが嫌がっても,がんばらせて勉強させると思います。

  障害があったり重かったりすると,ありのままに受け入れましょうという言葉で,教育を放棄してしまうことがあります。障害からくる弱い点を理解し十分に配慮する必要はありますが,適切な教育を行うことにより,できることは増えていきます。知的障害が重いと1つ1つの学習に時間がかかりますが,前向きにこどもの成長に期待して,精一杯成長させてあげましょう。

  どれだけ教育的な支援ができるかは,各ご家庭によって異なると思います。近くに専門家が多い地域や少ない地域によっても異なり,どの程度時間をかけられる余裕があるかなどによっても異なります。各ご家庭で,可能な範囲で,できることをしてあげれば良いと思います。

  そして,どこまで成長できるかは教育内容やこどもによって異なります。全てのこどもが通常学級に入ることができるわけでは無いし,全く問題なくコミュニケーションが取れるようになるわけではありません。その時に,『結局問題が残ってしまった』,『障害を治療することができなかった』,『一人で生きていく力を身に着けられなかった』と考えてしまうと,こどもにとっても保護者にとっても不幸な状況になってしまいます。

  障害がないこどもであっても皆が医学部に入学できるわけでは無く,運動競技で好成績を残せるわけでもありません。こどもを必ず医者にしなければならないと考えていると,こどもが文系の大学を希望して進学したら保護者は子育てを失敗したと感じるかも知れません。

  つまり,障害があっても無くても,
『こどもの成長を促し,その時その時のこどもを受け入れる』という点では大きな違いはないと思います。障害のあるこどもであれば,社会に適応するための行動を増やし,できるだけ制約の少ない環境で生活できることを目指します。教育的支援をできる範囲で行い,その時その時の成長したこどもをそのまま受け入れる,ということが障害の受容であると考えています。

 
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