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 行動的支援勉強ノート2 

 集団適応を阻害しやすい問題行動


  こどもはさまざまなことを日常生活や勉強場面で学んでいきますが,集団適応に向けて早い段階から無くしてあげたり,適切な代替行動を教えてあげないといけないポイントとなる行動がいくつかあります。

  1つ目は他害行動です。他害行動は周りのこどもが危害を受け,その保護者や関係者が最も受け入れ難い行動です。集団参加に最も支障を来すため,早い段階から攻撃的な行動では要求が通らず,問題解決に繋がらない環境を整え,その代わりとなる行動を教えてあげる必要があります。

  2つ目は急に走り出したり,飛び出したりするような衝動的な行動です。教室で授業を受けるとき,何かのきっかけで教室を飛び出していくようなことがあれば,こどもの安全を確保できないので学校としては受け入れ難いです。気に入らないことがあって怒ったりすることがあっても教室内でクールダウンをする,決まった場所に行ってクールダウンをすることができれば,学校側も受け入れやすいでしょう。また,集団登校時に道路に飛び出していく,遠足時に集団から離れてしまうようなことがあれば,目を離すことができず手がかかると思われてしまいます。小さい時から手をつないで歩く,道路に飛び出さない,集団から離れない,などを教えてあげる必要があります。衝動的に思ったことを大きな声で言ってしまうという行動も騒がしくて迷惑だなと受け取られてしまいます。

  3つ目は鼻をほじる,ズボンに手を入れる,汚いものを触る,口の中に物を入れる,唾を吐くなどの不潔行動です。それぞれの行動は慣れた大人が見ると大したことはありませんが,周りのこどもは受け入れ難い行動であり,からかいの対象となる可能性があります。小さい時から,お家の中でも鼻を触るときはティッシュで触る,ズボンには手を入れない,など繰り返し教えてあげる必要があります。

  4つ目はゲームなどに負けると怒ったり,ルール通りに遊ぶことができないことです。ゲームに負けてすぐに怒っていると一緒に遊んでもらえなくなるし,からかわれる対象となることがあります。また,テンションが上がってルール通り遊べなかったりすると友達と楽しく遊ぶことができません。勝ち負けへの耐性を養い,ルールを理解し,ルールの枠内で楽しんで遊ぶスキルを身に付けないといけません。

  その他に様々な行動を身に付ける必要がありますが,上記の行動は集団参加や適応を阻害する可能性が高い(受け入れられにくい)問題行動です。積極的に改善を目指し,周りに受け入れられやすい行動を拡げていきましょう。

 
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