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  動きのある課題で注意を
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  思考力を伸ばす

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 多動や衝動性をコントロールする力を養う

 思考力を伸ばす


  衝動性が強いこどもの場合,会話や課題として何か質問したときに,反射的に答えてしまうことがあります。こちらの質問内容に含まれるキーワードに関連する事柄をパッと答えるなど(例えば「タイヤってどんな形?」→「くるま!」)。また,少し答えにくい質問にはすぐに「分からない」といってしまうこともあり,考えて答えることが苦手であったり,苦手意識を持っていたりすることもあります。

  衝動的に答えてしまったり,落ち着いて考えるということが苦手なこどもの場合は,思考する力,頭の中で考える力,内言を伸ばしていく必要があります。衝動性が強いと,頭の中で考えるということに注意を向けたり,持続して考える,もう一歩考える,ということが難しいことがあります。

  思考する力が付いてくると,衝動的に行動してしまう前に考えることができます。何か注意を引く出来事や困惑させるような出来事があっても,一旦立ち止まって考え,行動することができると,衝動的な行動を抑制することにつながります。

  このような思考力もスモールステップで指導していく必要があります。まずは声に出さずに頭の中で考えたり,何かを操作する練習を行います。

  例えば,積木の数を数える課題を行う場合,正確に数えられるようになるまでは,「いち,に,さん・・・」と数字を声に出しながら数えます。20位まで間違わずにすばやく数えられるようになれば,次は声に出さずに数えさせます。まずは指で積木を指しながらでよいので,声に出さずに数えさせて積木が何個あるか答えさせます。慣れてきたら,指を使わずに数える,積木を少しばらばらに置く,などして,注意力や記憶力をより必要とするようにしていきます。その他の様々な課題も口に出して考えたり,話しながら行っている場合は,徐々に「静かに」と指示を出して,声に出さずに頭に中で手順や答えを考えながら取り組めるようにしていきます。つまり,口に出している言葉を頭の中で扱えるようにしていきます。

  徐々に頭に中で言葉を扱うことができてきたら,思考課題(思考する課題,考える課題)を行います。私がよく行う課題は,「動物を5つ教えてください」といった課題です。思考力が弱いとパッと決まった動物を答えることができますが,そこから一歩踏み込んで普段答えない動物を答えることが難しいです。例えば,「ぞう,きりん,わに」とすぐに答えられても,次の動物がなかなか出ず,「わからない,もうない,教えて」とすぐにあきらめてしまうことが多いです。その場合はすぐには答えを教えず,「考えてください」といって少し考える時間を設けます。課題の設定としては,動物を3つすぐに答えられるこどもであれば,4つ答える課題とします。つまり,後1つ,もう一歩,考える練習を行うということです。

  考えるという習慣が無かったり苦手なこどもに「がんばって考えて」と指示して5分も10分も答えが出るのを待つと,課題自体や考えることを求められることが嫌になってしまいます。まずはこどもがしんどくならない程度考えさせ,「耳の長い動物なんだったっけ?」などとヒントを出して答えさせます。10秒や20秒から始めて良いです。

  こどもに上手く答えさせたり,答えられたらしっかり褒めてあげたりして成功体験を積ませます。そして,ヒント無しでは答えられなかったとしても,こどもが考えようとしていたことを強化し,思考する,もう一歩考える,という練習をしていきます。

  動物,食べ物,乗り物,赤いもの,丸いもの,大きいもの,海の生物,固いもの,など様々な概念を用いることができます。そして,こどもが簡単に答えられる数を把握し,そこからプラス1個か2個,考えて答えさせるようにします。

  その他にもなぞなぞやその日の出来事を答えるなど,少し頭の中で考える必要があり,パッと答えが出ない課題を行っていきます。最初は答えられないこどもでも,スモールステップで練習を重ねることにより,徐々に落ち着いて考える力がついてきます。



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