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 行動的支援勉強ノート

 基本となる考え方,将来に向けての目標


  
知的障害や発達障害のあるこどもの子育てや支援を行うとき,現在の課題だけでなく成人後を見据えた長期的な目標を持つことは大切です。長期的な目標を持ち,現時点でどういうスキルを身に着ける必要があるか,どういう点に配慮して育てていけば良いかを考えることになります。

  保護者を含め,教育観や障害観の異なる様々な人たちが,これからお子様と関わっていきます。相談機関に相談しても,各機関や担当者によって方針が異なることがあり,心理師も専門とする領域によって考え方は大きく異なります。医師もそれぞれ異なるアドバイスをするかもしれません。つまり,インフルエンザにかかったらこの薬を飲みましょうというような統一された見解が,発達障害のある人たちへの支援分野では確立されていないということです。理念や専門分野が異なれば支援の方向性や優先順位は異なり,統一したアドバイスを受けることができないことがあります。

  そのため『行動的支援勉強ノート』では,こども行動療育教室での療育や教育相談,研修を実施する際に前提としている考え方,将来を見据えた目標を提示します。応用行動分析学(ABA)に基づいた考え方になりますが,ABAの専門家でも考え方が異なることがありますので,ご注意ください。

  まず,前提となる考え方は,行動は変わるということです。障害の有無や程度,年齢に関わらず,人は新しい行動やスキルを学習します。そして,発達障害のある人たちに対する有効な指導方法が世界中で数多く報告されています。知的障害が重い程,また,年齢が上がる程,学習に時間がかかり,複雑な行動の学習が困難なことがありますが,教育的な支援や日々の関わりの中で多くのことを学習することができます。行動には,社会的に適切な行動も不適切な行動も含まれ,良い方向にも悪い方向にも行動は変わります。
できるだけ早い年齢から日常生活や集団場面で適切な行動を学習する機会を増やし,行動レパートリーを拡大する(できることを増やす)ことが教育的支援で大切なことだと考えます。

  次に『可能な限り社会に適応した活動的な生活を送る』ことを将来の目標に挙げます。提供できる学習の機会や障害の程度により,こどもたちが将来過ごす環境は大きく異なります。できるだけ制限の少ない一般的な環境に適応し,できるだけ楽しく活動的な生活を将来送られるようになることを目標として,今できること,考えなければいけないことに注目していきます。

  上記の2点,『行動は変わる』という前提と『社会に適応した活動的な生活を送る』という目標から「行動的支援勉強ノート」は構成されています。この2点をまず理解していただき,以下のページを読み進めて下さい。

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