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  勉強ノート2 はじめに

  応用行動分析学(ABA)とは?

  行動は変わるということ

  障害特性と教育について


  叱責することのデメリット

 
 教育的支援の基本

  コラム.行動の見方と教育的支援

  注意力・集中力の問題

  習い事について

  物理的な環境調整や
  スケジュールについての考察


  刺激や活動を制限すること
  について

  何が誰にとって問題行動
  なのか?


  集団適応を阻害しやすい
  問題行動


  相手によって行動が変わる
  ことは悪いこと?


  進学、学校選びについて

  専門家の「少し様子を見ましょ
  う」というコメントについて


  専門家の「愛情不足」という
  コメントについて


  恐怖感や過敏な反応への対応

  コラム.自己刺激行動や過敏な
    反応について:疲れやスト
    レスとの関係


  切り替えの弱さへの支援

  渋々でも納得する力

  思いやりや人に親切にする
  行動について


  子育ての正解,不正解

  障害の受容について

  行動理論を理解してもらう


  行動的支援勉強ノートとABA
  にもとづいた支援について



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 行動的支援勉強ノート2

 行動は変わるということについて


  「行動的支援勉強ノート」では、行動は変わるということを前提として強調しました。これを聞くと当たり前だろうと思う人が多いと思いますが、知的障害や発達障害のある人たちと関わる人たち、保護者を含めて、実はこの前提が頭から抜け落ちてしまっている方がいます。

  行動は変わるという前提が無ければ、例えば自閉症のある方が問題行動を示した際に教育的に行動を修正し指導するという考えが頭に浮かびません。『この人は重度の自閉症だからこういう問題行動を示すのは仕方が無い』と考えてしまえば、問題行動のきっかけになった刺激を制限したり、活動の幅を狭めたり、投薬により行動を抑制するという対応になります。「行動的支援勉強ノート」を読まれた方は分かると思いますが、それでは本質的に全く問題の改善になっていません。極端な話、それでは椅子にくくりつけたり、部屋に閉じ込めておくといった対応につながりかねません。

  「行動的支援勉強ノート」の「3-5なぜ発達障害のある人たちに問題行動がみられやすいのか」で解説しましたが、発達障害のある人たちに問題行動が見られやすい大きな理由は、行動レパートリーの乏しさと問題行動により要求が通りやすいからです。もう少し専門的に言うと、適切な行動の未学習、または、誤学習です。行動は変わるという前提であれば、適切な行動の未学習のために生じる問題行動であれば適切な行動を教えてあげれば良いし、誤学習であれば正しい行動に修正してあげれば良いという考えが第1に頭に浮かびます。

  発達障害のあるこどもと関わる方はまだ教育的な視点を持っている方が多いです。ただ症状が重度であったり成人していたりすると、教育的に適切な行動を教えよう、という考えをなくしてしまう方が多いようです。応用行動分析学(ABA)や行動を修正するための方略を広められなかった専門家にも責任はあると思いますが、行動は変わります。知的障害が重度になり年齢が上がると、学習の速度は遅くなり、複雑な行動の学習が難しくなりますが、それでも行動は変わります。

  特別な教育や関わりを行う時間が無いと言う方がいるかもしれませんが、それは違います。何か問題行動が起こったときに時間をかけて修正するのではなく、日々の適切な関わりによって問題行動を強めず、社会的に適切な行動、普通の行動を増やすというのが最も大切です。日々の関わりなので、時間が無いということは理由になりません。行動は悪いほうにも変わるので、日々のかかわりが不適切であれば、問題行動は増えていきます。

  「行動は変わる」という前提を共有していないと教育的な考え方ができず、前向きに進むことができません。そのため、「行動的支援勉強ノート2」では、行動は変わるということを前提として強調しました。



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