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 多動や衝動性をコントロールする力を養う

 単純な課題で注意を持続する


  個別療育場面では様々な衝動的な行動が見られます。『行動療育に関する情報』でも注意と衝動性に関する情報を記載しているので,参考にしてください。

  個別療育で衝動性を抑える力を伸ばすための基本的な方法は,『衝動的な反応を抑えて課題に取り組む経験を積ませる』といことです。ここで言う課題に取り組むということは,適切な刺激に注意を向け続けるということを含みます。非常に単純ですが大切なことです。プロンプトフェイディング正の強化,負の強化の手続きを中心として,衝動的な反応を抑えて課題に取り組ませます。

  例えば箱に入ったビー玉を1つずつバケツに移していくといった単純な課題では,衝動性が高いこどもは1つずつということが難しく,複数を握ってバケツに入れてしまったり,ビー玉をガチャガチャして遊んだり,転がしたり,投げ出したりしてしまいます。単純な課題に最後まで注意をそらさずに取り組ませる,ということが大切になります。

  まずは10個位の数から始めます。プロンプトとしては,1つずつ手渡してあげたり,ビー玉間の距離を離したり,こどもの手を持って誘導し1つずつ取らせたりします。途中で離席して走り出したら席に戻し,最初は続きから取り組ませます(慣れてきたら1からやり直させる)。徐々にプロンプトを弱くしていきます。例えば,最初の5個だけ手渡しして後はこどもに箱から取らせたり,こどもの手の誘導を小さくしたりします。途中で衝動的な行動や周囲の物に注意が逸れた場合は最初からやり直させます。プロンプトなしにビー玉を10個落ち着いてバケツに入れられるようになったら第一目標達成です。
 
  次のステップは衝動性を抑える時間を長くし,刺激が多い状況でも課題に取り組めることを目指します。単純にビー玉の数を多くし,同じ状況で50個位のビー玉を1つずつ落ち着いてバケツに移すことができるようにします。少し時間がかかりますが,途中で衝動的な行動が見られたら1からやり直します。このような課題が複数できるようになると,刺激が少ない状況で単純な課題にはある程度の時間取り組む力がついたと考えることができます。

  次は,バケツの距離を離して,離れたバケツにビー玉を入れて戻って来る,という課題を行います。まずは1m位の距離位から始め徐々に距離を離していきます。衝動性が強いと,別の所に走って行ったり,他の物に注意がいって戻って来なかったりします。まずは十分なプロンプトを用いて(身体を抱えてあげたり手を引っ張ったりして),5つ位のビー玉を1つずつバケツに入れて,落ち着いて帰って来られるようにします。この時は歩いて行って戻って来るように注意して下さい。これも途中で注意が逸れてしまったり走り出してしまったら1からやり直すようにし,10個位の積木(つまり10往復)で落ち着いて課題に取り組めたら合格とします。このような距離を離した場所に落ち着いて行って戻って来ることができれば,周囲の刺激に衝動的に反応することを抑える力が付いてきたなと考えることができます。お家であれば,隣の部屋や別の階にバケツを置き,行って帰ってくることができれば十分だと思います。絵カードを複数枚置いておいて指定した絵カードを取ってくる,離れた壁にタッチして戻って来る,スプーンでビー玉を運ぶ,などの課題も有効です。

  このように単純な課題にある程度の時間,衝動性を抑えて取り組む力をまずは養っていきます。






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