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ルールを決めて,
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  ルールを決めて,
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 軽度知的障害やその他の発達障害のあるこどもの支援

 園や学校での支援 3 支援の方向性


  園や学校での支援で最も大切なことの1つは,
学習の機会を増やすことです。これは障害の有無に関わりません。心理学では経験を通して行動が変わることを学習と考えます。つまり,机に座ってお勉強をするということだけが学習ではなく,たまたま入ったお店の料理がおいしかったから週に1回は通うようになった,ということも学習と考えられます。

  こどもの学習の機会を増やすという方向性で支援を考えると,大きく逸れることはないと思います。

  園や学校でこどもの学習の機会を増やすためには,できるだけ集団活動に参加できるような方向で支援を行うことが考えられます(個別で取り出して指導するなどが難しいことも多いため)。皆が教室の中で作業をしていたら,教室の中に入り皆が行っている作業と同じか何かしらこどもができる作業に取り組ませた方が良いし,皆が外で集団で遊んでいたら,できるだけ輪に入って一緒に遊んだ方が学習の機会は増えます(社会的学習)。もちろん,作業が難しいようであればこどもに合わせた作業を用意する必要があるし,一緒に遊ぶのが難しければ,少しでも楽しく遊べるようにフォローしてあげなければいけません。離れた場所にいるよりかは近くで見る方が学習になる可能性が高いです。

  教室の外で1人で過ごす→教室の中で過ごす→集団の近くで過ごす→集団の活動を見る→集団の中に入って活動を見る→集団の中で少しでも活動に取り組む→集団の中で活動に取り組む,方が学習の機会が増える可能性は高なります。友達との関わりがあったり,活動に『楽しさ』や『やりがい』が感じられたとしたら,より学習の機会となるでしょう。

  なぜ前頁までと同じようなことを取り上げたかと言うと,園で加配の先生が付いている場合でも,こどもが少し問題行動を示せば,周りの園児や授業の邪魔にならないように,集団活動の場からこどもを外してしまうことがあるからです。例えば,教室で作業をしている時にこどもが嫌がったり拒否行動を示して騒がしくなったら,こどもが落ち着くまで教室から出たり,外での遊びに参加したがらなければ,1人で砂場で遊ばせるなどの対応を取ることがあります。もっと極端な例では,一日の多くの時間を集団活動に参加せず,砂場や玩具で遊んでいるという話を聞くことがあります。それでは園に通っている意味がありません。

  このような場合,特別支援教育を誤って解釈し,こどもに過度に配慮し過ぎている可能性があります。こどもが嫌がるから無理をさせない,疲れて崩れる前に休ませる,周りの迷惑にならないように集団から離すといった対応です。特別支援教育とはこどもの学習を促すような適切な支援や指導を行うことであり,配慮し過すぎて無理をさせないということではありません。

  適切な行動を経験し強化される,または観察しなければ適切な行動は増えていきません。つまり,集団活動に参加し,上手く取り組めたり,褒めてもらえたりする経験が無ければ,いつまで経っても集団活動に参加できるようにはならないということです(または,時間がかかる)。そして,少し拒否行動を示せば作業が中断されたり,1人になれるという経験を積んでしまうと,こどもができる作業でも拒否したり,遊びの輪に近づかなくなってしまうことがあります。

  こどもの集中力やストレスの関係から,1人になったりクールダウンをしたりする時間を計画的にとってあげることは大切です。支援対象となるこどもだけに対応することが難しい状況もあると思います。しかし,集団からはずれ1人で遊んだり,何もしない時間というのは,学習の機会にはなっていないと考えなければいけません。少し厳しい言い方をすると,少しのフォローがあれば集団に参加できるこどもが,少しのフォローが受けられず集団に参加できていないのであれば,こどもの貴重な学習の機会を奪っていると考えられます。

  そのため,知的障害が軽度のこどもに対する園や学校での支援は,集団から離れるような方向の支援ではなく,可能な範囲でできるだけ集団活動に参加できるような方向で支援を考えていかなければいけません。100%ということが難しくても,例えば1日の中で集団活動に参加できた時間,参加できず1人でいた時間を記録し,徐々に参加できる時間を増やしていかなければいけません。活動に参加することが難しくても,徐々に距離を近づけたり,集団の中に入る機会を増やしていきます。



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