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 軽度知的障害やその他の発達障害のあるこどもの支援

 園や学校での支援 4 問題行動への対応


  園や学校でこども達が示す問題行動への対応について考えていきます。問題行動を弱め無くすための様々なアプローチが開発されていますが、教室の中で先生が実際にできる対応は専門家や保護者がこどもと1対1で行う対応とは異なるでしょう。授業を進めなければならないし、他の数十人のこどもにも気を配らないといけないため、問題行動を示すこどもに時間を割いて一貫して集中的に対応することは難しいと思います。

  集団の中で特定のこどもの問題行動を無くすための積極的な対応をとることは難しいため、園や学校で先生方が問題行動に対応する時に考えないといけないことは、『問題行動を強めない対応を行う』ということが大切だと思います。今は少々の問題行動を示しても仕方がないと考え、問題行動を強めない対応ができていると、こどもの理解力やできることが増えてくれば、問題行動は自然と無くなっていきます。

  1つ対応のポイントとしていただきたい点は、こどもが問題行動を示しても過度に関わらない、ということです。こどもが泣いたり、怒ったり、騒いだり、飛び出したりした時に、先生方は何とかしてあげないといけないと考え積極的に対応することがあります(特に加配の先生がついている場合)。また、時間をかけて理由を聞いたり、なぐさめたりすることがあります。

  このように問題行動を何とかしてあげないといけないと考え積極的に対応することは、逆にこどもの問題行動を強めてしまう可能性があります。簡単に言うと、困った行動を示すことによって構ってもらえる、環境を操作できるということを学習させてしまいます。

  仮に園や学校で問題行動をこどもが行ったとしても、先生は別に気にしていませんよという素振りで淡々と対応してあげて下さい。心の中ではこどものことを考えて気にしていると思いますが、態度としては気にしていない態度をとります。少々泣いていたり、怒っていても、「そんなに泣くなら端っこで泣いておきなさい、泣き止んだら戻って来てね」と言って、教室の端で泣かせておいても良いです。泣き止んで戻ってきたら、何もなかったように対応してあげて下さい。泣いた理由を聞いたり、どうしたら良かったかを教えてあげるのは、こどもが落ち着いて時間が経ってからで良いです。

  こどもが教室を飛び出したりしても、力づくで止めたり騒がしく追いかけたりせず、怪我をしたり敷地外に出て行かないように注意して、こどもからは見えない場所で離れて見てあげる程度で良いかもしれません。少し時間が経ってこどもが落ち着いた時に、「そろそろ戻ろうか」と声をかけます。

  こどもに積極的に関わるのは、こどもが問題行動を示した時ではなく、落ち着いて過ごしている時です。こどもが困った行動を示した時に周りが騒がしくなってはいけません。気にせず、淡々と対応することを心がけます。問題行動を示しても先生の対応が変わらないと、問題行動が強まることは少ないです。問題行動があったとしても強めることが無ければ、こどものできることが増えてくると問題行動は自然と無くなっていきます

  冷たい対応のように見えますが、こどもの問題行動を強める方がこどもにとってはマイナスになります。園や学校では、他の先生方の目があるので難しい点はありますが、なぜこのような対応をとっているか事前に説明し理解を求め、他の先生方にも同様の対応を取ってもらいましょう。

  問題行動には過度に関わらず、ある程度は仕方がないと考え、問題行動よりも参加できることを増やすという教育的な面に注目して力を注いであげてください。




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