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  はじめに

  行動療育と日々の生活の中
  での教育的な関わり


  こどもの反応性を高める

  言葉の指導を始めるとき 1

  言葉の指導を始めるとき 2

  言葉の指導を進めるとき

  名詞や動詞を増やそう!

  抽象的な言葉や感情を表す
  言葉を伸ばそう!


  日常生活での声かけについて

  出来事を報告するスキル 1

  出来事を報告するスキル 2

  象徴遊びを練習する

  学んだ行動を使う環境作り

  できることを増やすという視点

  失敗してもチャンスを与えよう

  こどもの良い面に注目する

  こどもとの良好な関係を築く

  保護者もリフレッシュが大切

 






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 日々の生活の中での教育的な関わり

 できることを増やすという視点から問題行動を捉えなおす


  できることが増えてくると(行動レパートリーが拡がると)問題行動は減少し,楽しく活動的に過ごせる時間が増えてきます。これは,『2-4 行動レパートリーと問題行動の関係』でも解説しました。積極的行動支援(PBS:Positive Behavior Support )でも行動レパートリーの拡大は重要視されます。

  応用行動分析学(ABA)では,問題行動を減少させるためのアプローチを中心に解説されることが多いです。日々こどもの問題行動に悩む保護者や養育者の方は,具体的な対応方法を知ることができます。

  行動的支援勉強ノートで解説してきたように,問題行動を強めない日々の対応は大切です。しかし,そのことと同様に,こどもに新しい知識や行動レパートリーを指導し,様々な経験を通して,できることを増やしていくことが大切です。また,こどもが持っている行動レパートリーから不適切な行動ではなく,適切な行動をより多く行わせるということが大切になります。

  そのためには,日々の教育的な関わりや療育などが必要になりますが,その前に,こどもの行動を捉える視点を少し変える必要があるかもしれません。

  こどもは様々な問題行動を示すことがあります。その時,問題行動を無くすためにはどうしたらよいか?と考え,ABAに基づいて消去の手続きをとるかもしれません。その際に「どういった適切な行動ができれば,問題行動が起こらないのか?」ということを同時に考える必要があります。

  例えば,こどもが1人で歩くことを嫌がり,抱っこをしないと泣き出すことがあるとします。その時,『こどもが1人で歩かずに大声で泣くといった問題行動を無くす』という視点と合わせて,「こどもが1人で歩くにはどうしたら良いか」という視点が大切になります。すると,「消去して泣き止ませる」という対応だけではなく,「あそこの電柱までと目標を決めて1人で歩かせる」「お母さんと競争,と言って楽しみながら進む」「スーパーまで1人で歩けたらジュースを飲んで休憩する」など,様々な対応方法を考えることができます。1人で歩くことが増えれば,1人で歩くのを嫌がって泣くことは減ります。泣き出す行動を消去するよりも,気持ちよく1人で歩くように工夫し,しっかり褒めたり一緒に楽しんだりして強化するという視点が大切になります(プロンプトと強化)。

  食事中に箸を投げてしまうならば,「箸を投げないためにはどうするか」に加えて,「箸を使って食べる行動を増やすにはどうしてあげたらよいか」という視点が大切であり,授業中教室を飛び出してしまうこどもであれば,「教室を飛び出す行動を無くすにはどうしたらよいか」に加えて,「教室の中で授業を受ける行動を増やすにはどうしてあげたらよいか」という視点が大切になります。

  同じことと思われるかもしれませんが,こどもの問題行動で疲弊してしまっていると,「問題行動を無くす」という点にだけ注意が向いてしまうことがあります。また,ABAを学び始めの方は,いかに問題行動を無くすか,という点に重点を置くかもしれません。しかし,問題行動に代わる適切な行動が獲得できていなければ,なかなか消去が上手くできなかったり,別の問題行動を示してしまう可能性があります。

  問題行動を強めない程度の対応を心がけ,問題行動をしなくてすむにはどのような適切な行動ができれば良いかという視点を持ち,教育的な対応を行うことで,自然と問題行動は無くなっていくことが多いです。こどもは成長している段階なので,少し長い目で成長を促してあげるという視点も必要です。

  できないことに注目して注意したり叱責するよりも,称賛やポジティブな関わりを通してできることを少しずつ増やしていってあげます。こどもも褒められたり認められたりする機会が多くなると楽しく日々を過ごせることが増え,自然と問題行動は減少し,保護者もこどもの成長に注目して前向きに子育てを楽しむことができると思います。



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