【カウンセリングルーム/こども行動療育教室】 〒541-0041大阪市中央区北浜3丁目5-19 淀屋橋ホワイトビル5F TEL.06-6203-2410 |
|||||
勉強ノート目次 |
||
日々の生活の中での教育的な関わり | ||
行動療育と日々の生活の中での教育的な関わり 『行動療育に関する情報』では個別療育を中心に解説していますが,個別療育と日々の生活の中での関わりとの関係を考えていきます。 個別療育と日々の生活や遊びの中で様々なことを学ぶことは,応用行動分析学(ABA)の見方としては,大きく異なりません。『DTT?PRT?』で解説したように,指導場面,標的行動(B),先行条件(A),結果(C)の違いと考えることができます。 個別療育であっても,遊び場面であっても,望ましい行動や普通の行動が促されて強化される機会,新しい行動や知識を得るための学習の機会を多く設けることが大切です。ロバースの早期集中介入では週に20時間ほどの療育時間を設けることが勧められていますが,日本の支援制度でそれだけの個別療育の時間を確保することは難しいと思います。しかし,朝起きて寝るまでの様々な活動を学習の機会と考えると,多くの学習の機会を設けることができます。 楽しく遊びながらアイコンタクトや遊びスキルを学んだり,買い物場面で順番に並ぶことや果物の名前など学ぶ機会を設けたり,外出時に手をつないで歩くことや指差しを学んだり,おやつ時に要求の仕方を学んだりすることができます。 机上の個別療育のメリットは,こどもの注意を向けやすい点,連続試行で短時間に数多くの学習の機会を設けることができる点,学齢期に向けた学習態勢を形成できる点などにあります。 日常生活の中での教育的支援のメリットとしては,あらゆる場面を学習の機会として用いることができる点,日常生活に沿ったスキルを指導できる点,ルーズな環境での学習となるので指導したスキルが他の場面や人に般化しやすい点(指導した場面と似た環境で獲得した行動が現れやすい)などがあります。 それぞれメリット,デメリットがありますが,工夫次第でそれらを補うことはできます。こどもに必要な個別療育の時間を可能な範囲で設け,個別療育に限らず日々の生活の中でも多くのことが学習できるように関わっていくと良いと思います。大切なことは様々な行動や知識が学習できる機会を多く設けることです。特に特別なことを行わなくても,こどもは日々の生活や集団活動を通して多くのことを学習しますが,よりこどもの学習を促すために少し意識することや工夫できることを考えていきます。 <<前の頁へ 次の頁へ>> 行動的支援勉強ノート 目次 参考図書 おすすめ図書 みどりトータルヘルス研究所 こども行動療育教室 みどりトータルヘルス研究所 カウンセリングルーム |
||
copyright©2013 みどりトータルヘルス研究所 all rights reserved. |