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 軽度知的障害やその他の発達障害のあるこどもの支援

 登校渋りの予防と対応 2 
切り替えの弱さが原因の場合

  登校渋りの理由は色々考えられますが,切り替えの弱さも影響していることがあります。朝起きて,ご飯を食べて,歯を磨いて,着替えて,登校する,というように朝の短い時間で複数の行動を行わないといけないので,切り替えが苦手なこどもの場合は,中々スムーズに行かないことがあります。

  また,時間がきたら家を出て学校に行く,というのは大きな場面の切り替えになるので,上手く切り替えられず,ぐずぐずしたり,「行きたくない」と言ったり,何かと理由を付けて渋ったりするかもしれません。学校の準備に取り掛かることができず,登校に間に合わなくなり行くことができなかったということもあります。

  登校した後の学校生活を好ましいものにすることはもちろん大切ですが,切り替えの弱さが原因であれば,『切り替えの弱さへの支援』で解説したように,十分に配慮した上で切り替えさせる,ということが支援の中心になります。

  これは,登校時間がきたら登校するということであり,登校渋りを改善することの目標となりますが,同時に最も大切な支援方法でもあります。

  こどもがぐずぐずして家を出る時間が遅れたり,強く抵抗するため欠席してしまうと,どんどん登校渋り行動は強くなっていき対応が困難になります。切り替えやすいような手助けを行い(準備や登校の時間を示す,切り替える2分前に伝える,テレビは見ないようにする,など),時間がきたら切り替えて次の行動に移行し登校させる,ということが単純ですが切り替えの弱さから来る登校渋りを改善する方法です。

  切り替えが弱いこどもは,様々な理由を言ってくるでしょう(様々な言い訳をしてくる)。テレビを消すように言うと「もう少しだけ」と言ったり,着替えるように言うと「ズボンはきたくない」と言ったり。その際に,(保護者)「○○しなさい」⇒(こども)「いやー」⇒(保護者)「○○しなさい」⇒・・・,と言い合いになることは良くありません。

  朝の準備の流れが決まっていれば,こどもに分かりやすい形で示し,ブレないように対応します。つまり,こどもが渋ってもルール通りに切り替えさせなければなりません。時間がきたらテレビを消す,時間がきたら着替える,時間がきたら顔を洗う,など。こどもの言い分を聞いていたり,たまに大目にみたりしていると,どんどん切り替えを渋るようになってきます。

  切り替えの弱さから来る登校渋りへの対応は,できるだけスムーズに切り替えられるように必要な手助けを行い,時間が来たらきっちり切り替えさせる,ということが大切です。こどもが渋りそうなら渋る前にパパッと行動させたほうが良いです(ぱっと服を着させる,など)。そして,切り替えが上手く行ったり,昨日よりもスムーズに登校できたら,しっかり褒めて上げてください。トークンを用いて強化してあげても良いと思います。



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