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 軽度知的障害やその他の発達障害のあるこどもの支援

 登校渋りの予防と対応 3 意欲と活動の関係


  不登校が続くと,こどもは「やる気がしない」「意欲がわかない」と感じ,言葉にすることがあります。

  これは特別なことではなく,活動的ではない生活を送っていると活動する意欲が弱まり,活動し難くなります。私たちが長期の休暇明けに仕事に行き難いことと同様です。やる気を出していないとやる気は出難くなり,頑張っていないと頑張り難くなり,活動していないと活動し難くなります(行動活性化療法では,
『活動は活動を生み出し,不活発さは不活発さを生み出す』と考えられています)。

  こどもの意欲がない姿を見て,「抑うつ傾向なので今は様子を見ましょう」と専門家に言われることがあります。様子を見て活動的でない生活を送っていると,どんどん活動し難くなります。そのため,登校渋りの兆候が見られたり,学校に行きたくないと言って休みが数日続いたときは,様子を見るのではなく,いち早く登校できるように環境を整える必要があります。学校側に支援や改善を求める必要があれば,できるだけ早く学校に働きかけ,何か特別な悩みや問題があれば,できるだけ早く解決に向けて働きかけなければなりません。

  学校を休んでしまったとしても,家でごろごろしたりゲームをずっとしていたり,昼夜逆転のような生活を送っていては良くありません。学校以外でもどんどん動くことができなくなり,登校が難しくなります。登校していた時の起床時間には起きて夜は早く寝る,学校からでた課題や市販のドリルを行う,家の手伝いをする,運動をするなど,学校を休んでも決められたことは行い活動的な生活を送る方が良いです。

  学力が落ちてしまうと再登校が難しくなりますので,学力を落ちないようにする取り組みは必要です。これらの決められたことを行わないのなら学校に行きなさいと初期の段階で約束しておいても良いかもしれません。冷たく聞こえるかもしれませんが,家の居心地が良すぎると登校し難くなり,だらだらした生活を送ると気力も弱くなっていきます。

  段階的にでも登校に向けた動きが取れたとき(例えば職員室で先生に挨拶をして帰ってくるなど)には,それを認め,しっかり喜んであげると良いです。

  こどもの不安や辛さを理解してあげる必要はありますが,家族が気を使い過ぎる必要はありません。落ち着いてこどもの話を聞き,解決しなければいけない問題を見つけて解決策を話しあう時間は大切です。しかし,こどもに気を使いすぎたり,育て方が悪かったと後悔して,こどもが望むまま好き勝手に生活させていると事態はどんどん悪くなってしまう可能性が高いです

  長期的な不登校にならないように,こどもと関わる全ての人が迅速に対応し,登校行動を促さなければいけません。また,登校できない日が続いても,可能な限り活動的な生活を送れるようにしていくことが大切です。



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